1月23日発売のHAPPFATの新作7インチAND OCEAN、一足先に手に取りました。
AIRのファーストMOON SAFARIが97年、AVALANCHESのファーストSINCE I LEFT YOUが2000年、ROYKSOPPのファーストMELODY A.M.とZERO 7のファーストSIMPLE THINGSが01年、LEMON JELLYのファーストLOST HORIZONSが03年、HANDSOMEBOY TECHNIQUEのファーストADELIE LANDが05年のリリース。どれもリリース時に興奮したのを昨日のことのように覚えていますし、いまでも自分内クラシックとして時々ターンテーブルの上に乗っています。このあたりのあまりガツガツと踊れないダンスミュージックのジャンルを、僕もいまでは「ブレイクビーツポップ」と書いていますが、ゼロ年代半ばまでは「ラウンジビーツ」をよく使っていました。この「ラウンジビーツ」出所はイマイチわかりませんが(ググっても大阪のパブ・ラウンジ ビーツって店が引っかかります)おそらくラウンジよりのビッグビートみたいな感じで広がったんだと思います。ちなみに僕はmixiの「ラウンジビーツ」コミュニティーの管理人もしています。といってもここ10年以上は開店休業状態で、久々にコミュを開いてみたらずいぶん参加者が減っていました。コミュを退会したのか、mixi自体を辞めたのかはわかりませんが。でもSNS黎明期にコミュニティで情報を交換するのはとても楽しかったですよね。
と、前置きが長くなったのはHAPPFATの7インチに収録されたAND OCEANがラウンジビーツ2019と呼びたくなる名曲だったから。
ライトなトロピカルアレンジにより産み出された解放感溢れるポップなメロディーを、品のよいサンプリングセンスを発揮した柔らかいブレイクビーツでまとめ上げた、懐かしさとフレッシュさが同居する名曲です。早く夏に大音量で聴きたいですね。B面にはPESのラップと後関好宏のサックスをフィーチャーしたピースフルなも放課後ラップSOONを収録。本家が活動休止中なのでRIP SLYMEファンにも嬉しいところ。加えてエクスクルーシヴMIX CD-Rのオマケ付き。こちらはなで肩なグッドメロディーのソフトロックやライトなソウルナンバーなんかをスムースに繋いだ、上がり過ぎずチル過ぎないよい塩梅でドライブにも持ってこいです。
ちなみにこの7インチを紹介してくれたのはAND OCEANでIN THE COUNTRYマナーなギターを披露しているTOMOYUKI NAGATA君。産まれてはじめてうちの店でレコードを買ってくれて(AZTEC CAMERA!)から数か月で、持ち前の探究心と人柄であっという間に熊本で人気DJに。仕事の都合で東京に引越してからはレギュラーのGOOD SO GOOD!!やBYE CHOOESはじめ数々の客演で大活躍しています。いろんなところでうちの店のことも話してくれているみたいで、スチャダラパーの「よさGなスキャット」のリリックではないですが、これからも「イケてる若手には便乗」させてもらおうと思っています。ということで永田くんのお友達は2枚買いでお願いします。
23日の発売になりますが、ご予約、お問い合わせはお気軽にどうぞ。
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