YOU 君がすべて

シリーズものの海外ドラマをいろいろ見て、自分なりの当たり外れの見分け方ができました。それは次のエピソードがどんどん気になってくるものは面白く、シリーズ最後の結末だけが気になるのはそんなに面白くない、というもの。最初のほうを見て結末は気になるけど、というものは、時間のムダになる可能性も高く思い切って途中で視聴を止める勇気も必要になります。
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そのどちらでもなく、死ぬほど面白いわけでもないけどついつい最後まで見ちゃったわ、というのも海外ドラマあるあるで、それがこのNETFLIXの「YOU 君がすべて」でした。

全く前情報もなく、おすすめ画面に表示されて、視聴途中になっているドラマもないので、と軽い気持ちで見始めました。大まかな筋は、本屋の店長ジョーが客として現れた作家志望のベックに一目ぼれしてストーカーと化していくというもの。ジョーはSNSは全然やっていないのに、ベックのSNSから情報や友人関係を調べ尽くすといういまっぽい展開。恋愛に関する描写はトレンディードラマや昼のメロドラマを思わせるような展開で、もう平成なのに何を見せられているの?という気分になります。でも裏でのジョーの行動はどんどん過激になっていき、そのギャップに頭が付いていかなくなり、そこがクセになりついつい続きを見てしまいます。本屋が舞台なので、本屋や文学に関する小ネタもよいアクセントになっていて、そこもなかなか楽しめました。ジョーはストーカーにも関わらず、恋愛関係以外ではかなり良いやつで、虐待を受けている本好きの隣の少年を助け友情を育んでいきます。そんな微笑ましい少年とのやり取りが、よい塩梅の伏線となっていて、その伏線を回収する後半はかなり怖い展開で、衝撃の連続でした。最後の最後はかなり気になる終わり方をしたので、シーズン2がはじまったらまた見ちゃいそうです。

めちゃくちゃおすすめ、ってわけでもありませんが、なんだかんだで良くできたドラマだと思います。

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