2018年ベスト その前に

恒例の個人ベスト10もTINY RECORDSと共同でやっていたころから数えて15回目。ベスト発表のその前にレコード、音楽以外のことを振り返っていくつか。

まずほぼ放置状態のこのブログ。ツイッター、インスタ、FBなど告知中心に使っていますが、惰性でやっている感ありありなので、来年はこちらのブログを効果的に使っていければと思っています。週一更新を来年の目標のひとつにします。硬軟取り混ぜ書ければ、なと。

レコード以外でここのところはまっているのはマラソンというかランニング。2017年頭の熊本マラソンに出場する前の練習からはじめて、コンスタントに走り続けて、今年は2月の熊本城マラソンと11月の福岡マラソンの2大会に出場できました。熊本城マラソンは序盤オーバーペースで飛ばし過ぎて後半両足を攣って、最後は走ったり歩いたりと悔しい思いをしました。福岡マラソンではその反省を活かして、ほぼイーブンペースで(さすがに後半落ちましたが)走れ、ベストタイムではなかったけど、今までで一番楽しんで、納得のいく走りができました。19年の熊本城マラソンは落選してしまい、まだ次の大会は決まっていませんが、来年もマイペースに走っていこうと思います。

走って汗をかく気持ちよさが一番ですが、それに勝るとも劣らないのがランニングシューズを選ぶ楽しさです。デッドストックや海外モデルを仕入れて店で売ったりするくらい元々スニーカーは大好きだったのですが、それまでとは全く違った目線からランニングシューズを選ぶようになりました。NIKEの厚底シューズNIKE VAPORFLY 4%でマラソンの世界記録が塗り替えられたことはみなさんご存知だと思いますが、スポーツメーカー目線で見てもマラソンは花形スポーツで、よい記録が出れば、メーカーの売り上げが大きく変わってきます。NIKE以外のメーカーも莫大な予算を投入していて、そんなトップ選手が履くようなシューズとほとんど変わらない機能のものを僕らも履いて走ることができます。例えばADIDASのULTRA BOOSTなどに搭載されているBOOSTフォームという跳ねるように柔らかいソール。NMDなどのカジュアルシューズにも広く使われているので、履いたことがある方も多いと思いますが、実際に走ってみると「ああ、このソールはこういう意味があるのか」と頭と身体で理解できます。実際に走ってこの最先端の機能を堪能できるのはとても贅沢なことだし、スニーカーが好きな人ほどランニングははまると思います。

またNIKEやADIDASなどスポーツ以外でも人気の有名メーカーだけではなく、ASICSやMIZUNOなど海外でも強い日本のメーカー、日本ではそこまでの人気はないけれどアメリカではシェア率の高いBROOKSやSAUCONYなども名作シューズを出しています。SALOMONやNORTH FACEなどもトレイルのみならずオンロードでのランニングシューズにも参入していて、それまでに培った技術を投入しています。そしてまだブランド創立からそんなに経っていないONやHOKA ONE ONEなどの若いメーカーも有名ブランドを脅かすほどの斬新なシューズを発表しているのも面白いところ。そういう多くの選択肢があるのもとても楽しいです。

ランニングシューズを選ぶのは難しく、試着しただけではなかなか良さがわからず、実際に走ってみてから、というところがあります。足型はもちろん、脚力やペース、そしてレースや練習用などの用途などによって合うシューズは人それぞれ違ってきます。なので、おすすめも難しいのですが、僕の気に入っているシューズをひとつだけ紹介しておきます。NEW BALANCEのFRESH FOAM ZANTEというモデルで現在第4弾まで発売されています。適度なソールの柔らかさとアッパーのストレスの無さ、クセの無い走り心地が気に入っていてパート2から4まで3足購入(しかもアップデートするごとに性能がよくなる!)しています。2で17年の熊本城マラソンへ、4でこの前の福岡マラソンへ出場したようにフルも走れますし、適度に柔らかいクッションなのに安定性もあるので今から走りはじめる人にもおすすめです。USA製NEW BALANCE至上主義だった3年前までの自分からは説教されそうですが(笑)今では1400よりもこのシリーズに愛着があります。
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というようなランニングに関する薀蓄をラン仲間と走りながらや飲みながら話すのがとても楽しい1年でした。来年もよろしくお願いします。

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で、もうひとつはまったのが海外ドラマ。16年頃からアマゾン・プライムは利用していたのですが、大好きなスチャダラパーが春の野音での単独ライブのタイトルをNETFLIXのドラマ「ストレンジャー・シングス」からサンプリングした「スチャダラパーシングス」にするというのを知り、これはそれまでに見ておかなくちゃ、と昨年末に契約。その「ストレンジャー・シングス」はほぼいっきに観終わりはまりにはまりました。80′Sネタが随所に散りばめられ、懐かしさもあるのですが、何よりストーリーがよくできていて、ネタを使いたいがためのネタではなく必然性があるところがとてもよかった。もちろんそれぞれのキャラも最高でしたし。「ストレンジャー・シングス」に限らず面白い海外ドラマは、一話ごとに上手い引きが作ってあるので、ついつい続けて見てしまいます。
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FUZEの海外ドラマ特集やEYESCREAMのインターネット・テレビ特集なんかを参考にしていろいろチェックしましたが、なかでも「ブラック・ミラー」はとても気に入り全エピソード見ました。新しいテクノロジーがもたらす近未来の悲劇、といった感じの一話完結のドラマです。一話完結なので出来、不出来はありますが、このシリーズのシニカルな世界感が好きです。個人的にはシーズン2の「ホワイト・クリスマス」とシーズン4の「クロコダイル」と「HANG THE DJ」あたりがおすすめです。
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その「HANG THE DJ」と合わせて見ていただきたいのが、NETFLIXの「マニアック」。こちらもブラックユーモアたっぷりの近未来を舞台にしたダークコメディーで、序盤ちょっと難解な展開で、頭の悪い僕はついていくのがやっとでしたが、最後まで見て大納得&大感動。シーズン1のみでキレイに終わるのもよくて、またもう一度頭から見ようと思っています。
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この「マニアック」をおすすめしてくれたのが常連のポップカルチャーの先生のN氏。今年も海外ドラマに限らず、映画や本などたくさんの面白いものを教えてくれました。配信のドラマではありませんがN氏からおすすめされた映画「アフター・ザ・シルバーレイク」も素晴らしかった。熊本での上映前に福岡で観たN氏から、いかに傑作でポップカルチャー好きが見るべき映画かという話を、上映時間の長さくらい聞いた(笑)のでハードル上がりまくっていたけど、それを越えてきました。映画などの引用ネタの全てがわかったわけではないけれど、それでもポップカルチャーへの愛は十二分に伝わったし、NIRVANAやR.E.Mなど90年代のオルタナミュージックをリアルタイムで通った自分は主人公に大いに感情移入してしまいました。そしてぶっ飛んだ展開ながらちゃんと青春(成長)映画として成立しているところも素晴らしかった。そんなに数を見ているわけではないけど、今年のベスト・ムーヴィーでした。監督のデヴィッド・ロバート・ミッチェルは星野源以上にPOP VIRUSに感染していると思います。

アマゾン・プライムやNETFLIXを利用して生活がガラッと変わりDVDなんて全くレンタルしなくなったし、便利すぎてもっと早く契約しておけばよかった、という感じですね。今年は店頭や飲み会などでもNETFLIXをはじめとした海外ドラマや配信サービスについて話す機会がとても増えました。何かおすすめあれば教えてください。海外ドラマ見る時間が増え、本を読む時間が減ったので、来年はまた本もたくさん読みたいな、とも思っているところです。

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